ワークライフバランスを保つには、しっかり休む時間を確保することが大事だよね。休日の数はもちろん、日々の残業に関しても無理のない範囲で収められるかどうかは先にチェックしておこう。その上で、一定の年収が見込める薬局を選んだよ。もちろん、キャリアプランなどによって実際の働き方は変わってくる可能性があるから、そこは実際に説明会などで情報をとりにいってみよう。
ワークライフバランスを保って働きたいと考えている新卒の皆さん向けに、(1)年間休日120日以上(2)完全週休2日制の調剤薬局を神奈川・埼玉・千葉エリアから紹介するよ。
プライベートを大切にしながら一生自分らしく続けられる職場
一生自分らしく続けられる職場を選ぶには、「年間休日が多い」調剤薬局に注目すると良いよ。
薬剤師という安定した職業に就くとはいっても、ライフイベントに左右されず、一生安定しながら薬剤師を続けたいよね。だからこそ、しっかり働いてしっかり休める職場を選ぶべきなんだ。
一定の年収が見込める職場
ワークライフバランスを求めると、給与面は我慢しないといけない…と考えてしまいがち。実際、休みや残業を確保すると300~400万程度の年収となる薬局も多いんだよね。
調剤薬局の薬剤師の平均年収は544万程度と言われているけど(※参照元:キャリアピックス https://career-picks.com/average-salary/yakuzaishi-nensyu/)、そこに近い金額へ到達可能かどうかは一つの基準として考えておこう。
募集要項で賞与が2回支給されている調剤薬局なら、年収500万に到達できる可能性が出てきます。
年休が多く残業が少ない薬局で、年収もある程度担保できる薬局の中でも、多店舗展開をしていて安定した基盤を持っている薬局をピックアップしてみたよ(※)。ここで紹介する3つの薬局は、どれも安定した働き方ができそうなんだ。まずは説明会などで、職場の雰囲気や働き方について聞いてみよう。
※選定基準:(1)年間休日120日以上(2)完全週休2日制の調剤薬局。
ここで紹介した3つの会社は、ワークライフバランスに優れたおすすめの調剤薬局だよ。3社ともエントリーをして、実際に働いている社員さんの話を聞いてみると、もっと働くイメージが湧いてくるかも。細かい福利厚生も会社によって異なるから、確認してみよう。
多くの人が給与面で就職先を選びがちだけど、一生薬剤師として活躍していくなら福利厚生に目を向けるべき。
例えば年収が低いように見えても、福利厚生を充実させている調剤薬局はたくさんあるし、福利厚生の内容によってはとても良い条件で働くことができるんだ。
全国勤務の大手調剤薬局3社と、地域密着型の調剤薬局3社について、福利厚生を確認してみよう。
転勤して経験を積みたいと考えている方に向けて、売上高の上位として実績やノウハウのある調剤薬局をご紹介するよ。
国各地で調剤薬局が必要とされている今、全国展開をしている大手調剤薬局ともなれば全国転勤の可能性は必然的に高いよ。地域密着型の調剤薬局とは違って都心での勤務も期待できるけど、必ず希望の店舗に配属されるとは限らないから、就活の段階で各社の人事さんに確認しようね。
ここでは、売上を伸ばしている大手調剤薬局上位10社※の中から、転勤ありで年間休日120日以上の調剤薬局を紹介するよ。
※参照元:薬キャリ職場ナビ「調剤薬局 売上高ランキング(2018年版)」https://pcareer.m3.com/shokubanavi/feature_articles/54
日本調剤は、全国各地に580店舗以上(2019年3月時点)の調剤薬局を展開している、調剤薬局業界のリーディングカンパニーだよ。
大型総合病院で高度な医療を扱う薬局からコンビニや駅ナカの薬局まで、さまざまなタイプの調剤薬局を全都道府県に展開していて、年間1,300万枚の処方せんを受け付けているんだ。
薬剤師の病院実務研修を導入しているから、医師との連携や患者さんの治療をより深く学ぶ機会があるみたいだね。
本社住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1グラントウキョウノースタワー37F |
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電話番号 | 03-6810-0800(代表) |
採用HP | https://www.nicho.co.jp/corporate/recruitment/ |
大手薬局の売上高ランキングで上位に位置するクオールは、全国に500以上(2019年3月時点)の薬局を展開しているよ。
社員教育システムとして、集合研修やOJTなどの階層別研修と薬局長になるための総合試験を統合させた教育制度を導入しているよ。QOL認定薬剤師制度という制度もあって、専門知識を学ぶための「スタンダードコース」と、経験を積んだ薬剤師がさらに高い専門知識を取得するための「エキスパートコース」で、キャリアに合わせた研修ができるんだ。
他にも独自のe-ラーニングシステムによる研修や、クオールグループ学術大会、外部学会などがあるから、新卒社員でもキャリアアップを目指すことができるんだって。
本社住所 | 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー37F |
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電話番号 | 03-5405-9011 |
採用HP | https://www.qol-net.co.jp/recruit/ |
1969年に設立されたアインファーマシーズは、北海道札幌市に本社を置く企業だよ。2020年4月末の時点で、調剤薬局1,087店舗、コスメ&ドラッグストア63店舗を展開。従業員数は13158名で、そのうち薬剤師は5,273人(※参照元:アインファーマシーズ https://www.ainj.co.jp/about/group.html)となっているんだ。
患者さんにとって便利な立地を中心に全国で店舗展開していて、安全性の確保と質の高いサービスを提供。足を運びやすい外観デザインや居心地の良い待合室など、より良い環境作りに力を入れているようだよ。
本社住所 | 北海道札幌市白石区東札幌5条2-4-30 |
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電話番号 | 公開されていません |
採用HP | https://www.ainj.co.jp/recruit/ |
神奈川・埼玉・千葉の3エリアで、福利厚生が手厚い調剤薬局を紹介するよ。地域密着型の調剤薬局は、「地域医療に貢献したい」「地元で働きたい」というあなたにとってもおすすめ。
まず、都心の調剤薬局と違って患者さんとのコミュニケーションがとりやすいから、地域医療に貢献しているというやりがいを感じる機会が多いよ。それに、全国転勤がないケースがほとんどだから、地元で働きたいと考えている人には好都合な職場じゃないかな。
ちょっとしたことだけど、神奈川・埼玉・千葉と、都心に近いエリアなのに都心へ向かう方向とは反対の電車に乗るから、満員電車を避けることができて通勤が快適だよね。ふふふ。
ここでは、本社所在地が神奈川・埼玉・千葉にあり、完全週休二日制(神奈川のみ週休二日制)で、福利厚生が充実している調剤薬局をまとめたよ。
いつでも社員の働きやすさを考えているというヤマグチ薬局は、神奈川を中心に約100店舗(2019年3月時点)を展開する中堅調剤薬局だよ。
大手チェーン薬局では当たり前になっている画一的な「マニュアル」や「ノルマ」がなく、店舗づくりの裁量は全て現場に任せ、現場目線を尊重するスタイル。
育児休暇から復帰する際には、時短勤務、雇用形態の変更、就業場所の変更など、個別相談を設けて無理のない復職を一緒に考えるんだって。
※1 ※参照元:ヤマグチ薬局(https://job.rikunabi.com/2022/company/r314352028/employ/)
本社住所 | 神奈川県相模原市緑区橋本2-9-6 |
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電話番号 | 042-779-6556 |
採用HP | http://recruit.yamaguchi-pha.jp/recruit/graduates/information/ |
パル薬局は、埼玉県を中心に約30店舗(2019年3月時点)を展開する地域密着型の調剤薬局だよ。「処方箋が無くても通える調剤薬局」を目指す地域密着型の店舗だからこそ患者さんとの距離が近く、そこにやりがいを感じる薬剤師も多いみたい。
やりがいだけではなく労働環境面でも整備されていて、研修などでしっかり調剤業務について学べるのに月の平均残業時間は5時間。プライベートをしっかり楽しめるね。
福利厚生に至っては育休・産休・時短勤務など充実しているので、もしあなたがお母さんになっても子どもとの時間を削ることなく、一生薬剤師として活躍できるよ。
本社住所 | 埼玉県富士見市東みずほ台1-9-4 |
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電話番号 | 049-255-6616 |
採用HP | https://palhonest.jp/ |
千葉県を中心に、茨城県、東京都、埼玉県、長野県に合計31店舗(2019年3月時点)を展開している薬局だよ。大病院前の薬局から専門クリニックの門前薬局など、多様で個性豊かな店舗があるんだ。
1店舗当たりの薬剤師を多めに配置したり、週37時間労働で余裕を持って働く事ができるなど、勤務体系についてよく考えている会社だよ。また、東葛薬学研究会など独自の地域勉強会や学会への参加など、充実した教育制度を設けているから、薬剤師としてのスキルアップを目指せるね。
本社住所 | 千葉県松戸市六高台7-138友愛ガーデン |
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電話番号 | 047-311-6400 |
採用HP | http://www.yuai-medical.com/kyujin-shinsotsu.html |
アイセイ薬局は、東京を中心に約370店舗(2019年3月時点)の調剤薬局を展開している会社だよ。薬局の枠を越え、全ての人の健康を支えたい。そんな調剤薬局のあり方を目指しているんだ。その取り組みの1つに、クリニックと薬局が1つのビルに集まった、医療モールっていう事業を展開しているよ。患者さんは、1か所で色々な診療科を受診することができるから、便利なだけじゃなくて、モール内のクリニックが連携し合いながら、その患者さんにとってベストな治療を提供することができるんだ。
東京に本社を置き、全国に580店舗(2019年3月時点)以上の調剤薬局を展開しているさくら薬局。なんと、店舗数は業界第3位なんだって。調剤薬局以外にも、在宅介護支援事業も行っていて、医療、介護、予防、生活支援サービスの面から、包括的にサービスを提供しているんだよ。よりよいサービスを提供するため、リトルチャレンジっていう取り組みも行っているよ。それぞれの店舗のスタッフが、工夫やサービスのアイディアを出し合うんだ。お花をプレゼントしたり、アロマをたいたり、患者さんとのつながりを大切にしているんだね。
調剤薬局とドラッグストアのチェーンを展開しているファーマライズ。日本の地域医療に貢献することを目標に掲げ、今では全国に340店舗(2019年3月時点)以上を展開しているんだ。地域とのつながりを深めるため、在宅医療にも取り組んできているよ。医師や介護士と連携を取りながら、患者さんの自宅を訪問して薬の管理や指導を行っているんだ。また、誰もが気軽に立ち寄ることのできる場所を目指して、健康に関するイベントなども開催。地域の人々の健康を支えているんだ。
北海道に本社を置くアインファーマシーズ。調剤薬局とドラッグストアを、全国で1180店舗(2019年3月時点)以上も展開しているんだ。その売上高は、調剤薬局業界でナンバーワン。地域医療への貢献を目標に、在宅医療への参画も行っているよ。また、薬の調剤だけじゃなく、専門知識を持った薬剤師が健康相談にも乗っていて、地域の人々の健康を色々な面からサポートしている会社なんだ。働く人にとっても優し会社を目指しているから、残業が少なかったり、社宅などの福利厚生が充実しているのも魅力だね。
大阪に本社を置くフロンティア薬局は、関西エリアを中心に全国で150店舗(2019年3月時点)以上の調剤薬局を展開している会社だよ。調剤薬局以外に、福祉用具のレンタルや在宅介護のサービスの事業を行っているんだ。薬を調剤するだけじゃなく、患者さんの生活の質を向上させることができる、地域社会で活躍する薬剤師を育成することを目標にしているフロンティア薬局。様々なキャリアステップを目指すことができるよう、充実した研修プログラムが用意されているよ。
「みんなの健康ステーション」をモットーに、地域の人々の健康的な生活を支えるそうごう薬局。本社は福岡にあり、全国各地に700店舗(2019年3月時点)以上の調剤薬局を展開している会社なんだ。患者さんにとってベストな治療を提供するためには、優秀な薬剤師の存在が不可欠だよね。だから、充実した研修制度を整備していて、薬剤師としての知識やスキルアップだけでなく、コミュニケーション能力をアップさせるための研修もあるんだよ。企業人として、社会で活躍できる人財の育成に力を入れているんだ。
そうごう薬局(総合メディカル株式会社)の特徴や採用情報について
ファーマみらいは、関東甲信越地方を中心に、全国で約370店舗(2019年3月時点)の調剤薬局を展開している会社だよ。調剤薬局以外にも、介護事業も行っていて、地域包括ケアシステムの一翼をになっているんだ。在宅医療のサービスも提供していて、医師や介護士と連携しながら患者さんの健康をサポートしているよ。また、働く社員のサポートにも力を入れていて、充実した研修制度や、手厚い福利厚生が用意されているんだ。社員のチャレンジを応援する、そんな会社だよ。
22都道府県で約250店舗(2019年3月時点)の調剤薬局を展開しているファーコス薬局。地域の人々の健康的な生活をサポートするため、質の高い医療と介護の提供を行っているんだ。働く薬剤師は1100人以上に上り、そのうちの約725名はなんと女性なんだ。女性が働きやすい職場環境や制度がと整っている証だね。研修制度やキャリアパス制度も充実しているから、スキルアップやキャリアアップができるのも魅力的。プロフェッショナルな薬剤師として、患者さんの健康をサポートしているんだ。
ファーコス薬局(株式会社ファーコス)の特徴や採用情報について
兵庫県に本社を置く阪神調剤薬局。全国各地に調剤薬局のチェーンを展開しているよ。また、介護や福祉、人材紹介などの事業も行っているんだ。健康が人々の笑顔を作りだすということを理念に、患者さんにベストな医療の提供を行うことを目標にしているんだよ。ベストな医療の提供を実現するには、社員一人ひとりが安心して長く働き続けることが大切だと考えている阪神調剤薬局。日常生活で利用できる福利厚生サービスや、育児支援制度も完備しているんだ。
広島県に本社を置くエスマイル。広島・岡山・山口・鳥取・島根の5県で120店舗以上の調剤薬局を展開している会社だよ。中国地方ではトップクラスなんだって。調剤薬局事業の他に、在宅医療事業、離島・僻地医療事業も行っているよ。山間部や離島で暮らす方たちにも、質の高い医療を届けたいという想いが込められているんだ。質の高い医療の提供のため、薬剤師のキャリアアップにも力を入れているよ。より高度なキャリアパスを目指したいというチャレンジャーを応援しているんだ。
やくまる君
大手調剤薬局、地域密着型の調剤薬局をそれぞれ3社ずつ紹介したけど、総合的に見て福利厚生が一番充実していたのはパル薬局だったよ。
ひぃ
パル薬局の福利厚生には、よくある特典以外にエステ利用券や誕生日ケーキプレゼントなど、「そんなことまでしてくれるの?」というものもあるみたい。パル薬局は、どうすれば女性が楽しんで働けるかを考えている調剤薬局なのね。
ふぅ
富士薬品だと、調剤薬局だけじゃなくて、ドラッグストア勤務の可能性があるみたい。OTC薬品について学びたい人には、向いているかもしれないよ。日本調剤は、300名の採用実績があるみたいだし、やっぱり大手は違うね。
みぃ
みぃは大学6年間、一生懸命勉強して薬剤師になったから、いつか結婚して子供ができても薬剤師のお仕事は続けていきたいの。プライベートを大切にできて、転勤もせずに一生薬剤師として働いていける「地域密着型の調剤薬局」に、やっぱり就職したいな。
やくまる君
みぃは地域密着型の調剤薬局に就職したいんだよね。ひぃとふぅのためにも、ドラッグストアと調剤薬局を比較してみたよ。今年はどんな会社がおすすめなのか、薬学部生のみんなもぜひチェックしてね。
現役の薬剤師さんに、お仕事のやりがいについて聞いてみたよ。今回お話を聞いたのは、各社の中でも福利厚生が充実している調剤薬局「パル薬局」の薬剤師である益子さん。新卒でパル薬局に入社してから、今年(2019年)で5年目になるんだって。益子さんは何を基準に就職先を選んで、どのようなところにやりがいを感じているのかな?
―様々な進路を選べるなかで、薬剤師を目指すようになったのはいつ頃からでしょうか。
高校生の頃、看護師だった母親から勧められたのがきっかけで、薬剤師を目指すようになりました。最初は薬剤師になるつもりなんて全くなかったんです。 本当はイラストレーターになりたかったので。でも「イラストレーターじゃご飯は食べていけない」と母親に反対されてしまい…。何度も話し合いましたが、そんなに勧めるならと、将来のことも考えて薬剤師の道に乗っかってみることにしました。
―大きな決断でしたね。薬剤師の就職先として選択できるのは、調剤薬局だけではないと思います。なぜ益子さんは調剤薬局へ就職を決めたのでしょうか。
大学の実習で病院へ研修に行ったのですが、病院の地下で薬を調剤しているのを見て、「病院はあまり患者さんと触れ合う機会がないのかな…?」と感じました。ドラッグストアへも行ったのですが、調剤業務がメインではないので何だか物足りなくて。
―ドラッグストアだと勤務時間の長さも気になります。
私が研修に行ったドラッグストアは、朝から夕方までの一般的なシフトだったので、勤務時間はそこまで気になりませんでした。ただ、店舗によっては夜までしっかりシフトに入ってほしいというところもあるみたいですね。最初の店舗選びが大切かも。私はアルバイトとしてドラッグストアで働く友人の話を聞いて、慎重に進路を選ぶようにしました。もっと患者さんと触れ合ってお話ができる職場、調剤業務に専念できる職場が良いなと考えたときに、私には調剤薬局が向いているのかも…?と思ったんです。
―未来を見据えて、いろんな経験から慎重に進路を選んだ結果、調剤薬局が一番自分に合っている就職先と判断されたのですね。では、調剤薬局のなかでもなぜ「パル薬局」に就職を決めたのでしょうか。
学生の頃に調剤薬局へ店舗見学をしたとき、笑顔で挨拶をしてくれたのがパル薬局だけだったんです。他の調剤薬局は「また来たの?」「忙しいから横にはけてて」という感じで、店舗見学へ行くのが申し訳なくなっちゃて。「待ってたよー!」「どこからきたのー?」と、明るくフレンドリーに接してくれたパル薬局に就職したいなって思いました。
―きっかけは、そういったところから生まれるのですね。益子さんは埼玉県出身ということですが、県内で働くことは最初から考えていたのでしょうか。
そうですね。全国展開をしている会社だと異動が多そうだなと思い、埼玉県内か首都圏での就職を考えていました。ただ、埼玉県内の実家から東武東上線沿線で展開しているパル薬局までは、全然近くないんです。最初のうちは実家から職場に通っていたのですが、乗り換えは多いし遠くて…。自立したいという気持ちもあり、今は一人暮らしをしています。パル薬局では実家の場所など関係なく借り上げ社宅が使えるので、それもありがたいですね。
―お母さまとの話し合いの末に選んだ薬剤師の道ですが、薬剤師としてどう成長していくかの選択には益子さんの強い意志を感じます。実際にパル薬局で働いてみて感じた職場の特徴や、プライベートとの両立について教えてください。
パル薬局は、大手の調剤薬局ではありません。そのため、社長や他の役員の方との距離が近く、コミュニケーションをとりやすいのが特徴的です。店舗にいらっしゃるときもあれば、研修や飲み会にもよく顔を出してくださいます。また、プライベートに関して言えば、調剤薬局は割と仕事の時間が決まっているので予定を立てやすい。特に、パル薬局の場合は残業が比較的少なく、日曜日も基本的に休みです。日曜の当番勤務もありますが、何カ月も前から日曜出勤であることがわかるよう勤務表を組んでくれています。日曜日は当番があっても午前だけなので、業務後に洋服を買いに行ったり、カフェへ行ったり、プライベートを楽しむことができています。 有給休暇が取りやすいので、旅行なども行けますね。
―入社5年目ともなれば、段々と業務が身についてきて仕事が楽しい時期。益子さんはどのような瞬間に薬剤師のやりがいを感じますか。
患者さんの悩み相談を直接聞けること、喜んでいただけたときの笑顔を見れることが一番のやりがいです。以前、配属された調剤薬局が閉局したことがあって、患者さんから「通うのを楽しみにしていたのに」など、温かい言葉を沢山いただけました。仲が良かった患者さんに関しては、「次の店舗にも通うからね!」と仰ってくれて。これってなかなかない経験だと思うんです。親しんでもらえていたんだなと嬉しくなって、うるうるしちゃいました。
―患者さんと直接触れ合いたいというのは、益子さんが調剤薬局を選んだ理由でもありますね。特に地域に密着している調剤薬局だと、患者さんとのコミュニケーションをとる機会が多いのかなと。
そうですね。異動が激しい店舗だと、患者さんと長い時間をかけてコミュニケーションをとることができないので、深い信頼関係を築くことは難しいかもしれません。調剤薬局にずっと通ってくださる患者さんの中には、「仕事に慣れてきたね!」と声をかけてくださる方もいます。薬剤師が異動しても患者さんは異動しないので、やっぱり患者さんとしては同じ薬剤師が店舗に長く在籍した方が安心するのではないでしょうか。全国転勤はあまりしたくない、地域医療に貢献したいという薬学部生には、ぜひ調剤薬局への就職も検討していただきたいですね。
―お話を伺っていると、薬剤師は本当にいろんな方から感謝されるお仕事であるということがよくわかります。最後にどこへ就職しようか迷っている薬学部生に、就活のアドバイスをお願いします。
様々な場面で経験と出会いがあるはずなので、いろんなことをしっかり目に焼き付けて、自分に合っていると思う選択を妥協せずにしてほしいなと思います。人によってやりたいことは違うから、どんなお仕事でもやりがいは感じられるはず。ドラッグストアであればOTCの相談を受けることができるし、医師と直接話ができるのは病院に勤める薬剤師の特権です。あとは、調剤薬局にしても病院にしても、自分が患者として訪問する機会がありますよね。患者側に立った時に感じたことを、ぜひ就職先選びに活かしてみてください。そして、薬剤師のやりがいを沢山体験してください。