就職活動で内定が出たあとにも、内定の承諾や内定式への出席など、やることはたくさんあるんだ。卒業試験・国家試験の合格に向けて勉強を続けることも大切だよ。
選考終了後、企業や病院から採用を伝える書面が届くことを「内定」、「内定を出します」と事前に通知されることを「内々定」と言うよ。内定を出す時期は選考のなかで伝えられることが多いから、日程を記録したうえでスケジュール管理をしっかりしようね。
内定通知が届く前に、選考合格を伝える電話があることも。日中、授業で電話に出られなくても、不在着信はきちんとチェックしよう。
また、企業と病院、薬局など、異なる業態を併願すると、内定の時期が揃わないことがあるよ。その場合は「いつまでに内定への返事をするのか」を採用担当者に伝えるようにしてね。
内定を正式に受けると決めたら「内定承諾書」に記入・捺印して提出するんだ。内定承諾書は一般的に内定通知に同封されているもので、提出期日が決められていることが多いよ。入社の意思が固まっている場合はすみやかに提出してね。
内定を承諾するか迷っている場合は、採用担当者に相談して期日を延長してもらえるか聞いてみよう。他の企業・病院などの選考結果を待ちたい場合も、採用担当者としっかり連絡を取り合って進めるのが大切だよ。
内定を辞退したい場合は、できるだけ早く採用担当者に連絡しよう。メールだけで済ませるのではなく、電話で内定辞退の意思を伝えるのがマナーだよ。
まずお詫びをしたうえで内定を辞退したいことをきちんと伝えてね。なぜ辞退したいのかを詳しく話す必要はないけど、聞かれたら答えられる準備はしておこう。他社の内定を承諾した場合、具体的な社名は出さないようにしようね。
内定承諾書を提出し、相手がそれを受け取ったら、大学卒業後の所属が正式に決まったことになるよ。このタイミングで、就職活動中にお世話になった方(ご両親や大学の先生など)や大学の就職課に報告するようにしよう。
報告するときは対面のほか、電話・メール・SNSなど、相手との関係性に合ったツールを使おうね。就職課への報告があらかじめ求められる大学であれば、すみやかに報告するのが大事だよ。
内定者向けに、交流会や懇親会などのさまざまなイベントを実施する企業も多いよ。イベントに参加することで、社風や職場の雰囲気をつかめたり、将来の同期とつながったりできるんだ。卒業試験や国家試験に向けたモチベーションが高まることも期待できるよ。
内定を承諾していない人でも参加できる場合が多いから、まずは参加してみて、内定を受けるかどうかの判断材料にするのもおすすめだよ。
一般的に10月になると、企業が内定者に内定通知を渡す「内定式」が行われるよ。開催時期は企業によって違うこともあるので、事前に届く案内を確認してね。内定式で初めて内定承諾書を提出するケースもあるよ。
式典の後には懇親会があることも多いんだ。入社予定の内定者が一堂に会する貴重な機会だから、よほどの理由がない限りは参加するようにしようね。念のため、自己紹介できる準備をしておくといいよ。
内定式が終わると、卒業試験と国家試験が待っているよ。薬学生にとって最後の大きな壁だね。就職してからの生活が気になると思うけど、まずは目の前の試験対策に集中しよう。
国家試験のあとは自己採点をするよ。企業にとって、内定者の自己採点結果は、入社者の人数を割り出したり、配属や研修の準備をしたりするのに大切な情報なんだ。締切までにきちんと報告してね。
就職が内定していたのに国家試験に落ちてしまった場合は、できるだけ早く採用担当者に連絡しよう。業種や職種によっては、就職に影響がなく、そのまま採用になることもあるよ。調剤薬局やドラッグストアなど、薬剤師資格が必須の職種では、内定取り消しになる場合がほとんど。しかし、なかには契約社員として採用し、翌年の国家試験合格をサポートしてくれる企業もあるようなんだ。まずは採用担当者に相談してみよう。
内定後、企業の人事担当者が薬学生に期待するのは「卒業試験・国家試験に合格すること」なんだ。一般の大学生と大きく異なる点だね。
どれだけ優秀な薬学生でも、最終的に国家試験に合格できなければ、企業は人員計画を大幅に変更したり、内定を取り消さざるを得なくなったりするんだ。
業界知識やPCスキルなどは、入社後でも習得可能だよ。まずは必要単位をすべて取得し、卒業試験・国家試験に合格することに集中しよう。