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かかりつけ薬剤師制度について

やくまる君みんなは「かかりつけ薬剤師」って聞いたことあるかな?

かかりつけ医という言葉は知っていても、かかりつけ薬剤師がどういうものかは分からない人もいるかもしれないね。ここでは、薬剤師になるなら知っておきたい、かかりつけ薬剤師について紹介していくよ。

かかりつけ薬剤師とは

かかりつけ薬剤師がどういうものかというと、薬や健康、介護などの豊富な知識や経験をもとに患者さんのニーズに応じた健康管理をサポートする薬剤師のことだよ。

かかりつけ薬剤師という言葉が生まれた背景には、日本の超高齢社会が関係しているんだ。みんなも知っている通り、日本の高齢化はかなりのスピードで進んでいて、2065年には日本の人口の約25%、4人に1人が75歳以上の後期高齢者になると言われているよ。

こうしたなかで厚生労働省が推進しようとしているのが、地域の医師や訪問看護師、薬局の薬剤師が連携して、患者さんが住み慣れた地域で医療を受けられる地域包括ケアシステムを構築すること。薬局が地域の健康ステーションとなれるように、2016年の診療報酬改定から「かかりつけ薬剤師制度」が開始されたんだ。

かかりつけ薬剤師の役割

服薬情報を一元的・継続的に把握する

かかりつけ薬剤師の役割でも重要なのが、「服薬情報の一元的・継続的な把握」だよ。特に高齢者は複数の医療機関から何種類もの薬を処方されているケースが多く、処方薬によっては飲み合わせで期待した治療効果が得られなかったり、副作用を発症したりする問題を抱えているんだ。

そこで、かかりつけ薬剤師に求められているのが、お薬手帳や患者さんからのヒアリングなどを通して、かかっている医療機関や服用している薬をすべて把握すること。服薬情報を一元的・継続的に把握できていれば飲み合わせの悪い薬や重複している薬が処方されてないかをチェックできるし、適切な残薬管理による医療コストの減少も期待されているんだ。

24時間体制で対応する

かかりつけ薬剤師になったら、患者さんから薬の飲み間違いや副作用などの電話相談があれば、休日や夜間などの開局時間外でも対応する必要があるよ。それから、緊急時には夜間や休日にも調剤を求められることがあるんだ。高齢化が進む日本では在宅対応のニーズは今後ますます高まっていくだろうから、近隣の薬局や地区薬剤師会などと連携した調剤体制も必要になってくるんじゃないかな。

医療機関等との連携を図る

地域で患者さんの健康をサポートする地域包括ケアシステムの構築が推進されているので、医療機関との連携もかかりつけ薬剤師に求められる大切な役割の1つなんだ。医療機関との連携とはどういったものかというと、たとえば処方内容をチェックして必要があれば医師に処方内容の変更を求めたり、患者さんの服用状況を医師にフィードバックしたり、などがあげられるよ。

地域の医療機関と連携体制を構築しておくことは、患者さんから医薬品や健康に関する相談を受けたとき、夜間の相談で救急対応が必要になったときに素早く適切な医療を提供できることにもつながるんだ。

かかりつけ薬剤師になるには

かかりつけ薬剤師は誰でもなれるものじゃなくて、次の要件をすべて満たしたうえで、患者さんから「自身のかかりつけ薬剤師」として指名してもらわないといけないんだ。

かかりつけ薬剤師になるには薬剤師としてのある程度の経験が必須になってくるし、研修認定薬剤師の単位取得や地域活動への参加と、自主的な取り組みも求められるよ。簡単になれるものではないから、かかりつけ薬剤師を目指すなら必須となる要件を今のうちにしっかり把握しておこう。

かかりつけ薬剤師を目指すメリット

かかりつけ薬剤師になるということは、それだけの実務経験と勤務年数を持つ証明になるから、薬剤師としてのキャリアアップに生かすことができるよ。薬局としてもかかりつけ薬剤師がいれば調剤報酬を加算できるから、より良い条件の職場へ転職する際に有利になるメリットがあるんだ。

かかりつけ薬剤師の需要は今後ますます高まっていくだろうし、将来的には研修認定薬剤師じゃないと転職で不利になる可能性も出てくるんじゃないかな。

キャリアアップ以外にも、かかりつけ薬剤師になることで一般的な薬剤師の業務では得られない知識や経験を積めるから、やりがいは十分。薬剤師として患者さんをもっとサポートしたいという人なら、かかりつけ薬剤師を目指すのはかなりおすすめだよ。

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