薬剤師の就職先の一つである「研究機関」について、仕事内容やメリット・デメリットについて調べてみたよ。研究機関で働く薬剤師は、毎日どんなお仕事をしているのかな?
専門性を活かして研究者になりたいという薬剤師の場合、新卒で研究機関に就職できた人は約0.3%とすごく少数なんだ※1、※2。
多くの研究機関の求人では、学士卒の経歴だけだと募集していない可能性が高くて、業界によって違いはあっても博士号は欠かせない条件だと言われているよ。
基本的な仕事内容は研究所での実験になるから、研究に没頭するのが好きな人は楽しいかもしれないけど、じっと集中するのが苦手な人には向いていないかもしれないね。
※1 6年制の私立大学薬系学科卒業生8,945人が対象。
※2参照元:「薬系学科」平成29年3月卒業者の就職動向調査(旺文社 教育情報センター)(http://eic.obunsha.co.jp/pdf/educational_info/2017/1110_1.pdf)
薬剤師全体の平均年収に比べてが給与が高い
薬剤師全体の平均年収が500万円~600万円だとすれば、大手製薬会社の研究職の年収は平均700万円~900万円。研究機関は、給与が高く、花形の就職先であるとされているよ。
就職の競争率が高い
研究職は求人数が少ないうえに、薬学部以外の理系学部からも人気があるから競争率が高いんだ。競争を勝ち抜くためにも、薬剤師は修士号の取得が最低条件であることが一般的だよ。
勤務時間が長い
開発や研究の仕事は地道な作業が多く、長時間集中しなければいけないことも少なくないよ。プライベートを楽しみたいという人にとっては、少し辛いかもしれないね。
研究機関で働く薬剤師の、ある一日のスケジュールについて紹介するね。
研究機関で働く薬剤師が職場で話す会話として、「おはようございます」と「お疲れ様でした」しかない時もあるんだって。会議がないとほとんど会話がないほど、みんな研究に没頭しているんだね。
研究職は年収面で待遇が良い場合が多くて、大企業の研究部門なら1,000万円を超える年収を得られることも珍しくないよ。でも、研究職の薬剤師は簡単になれるものではないみたい。
一般の薬剤師になるためには、6年制の大学を卒業する必要があるよね。でも研究職への就職を希望する場合は、博士課程を修了していることが求められる場合が多く、どこの大学を出ているかということも選考のポイントになるらしいんだ。
研究成果は国際的に展開されるから、外国のデータも読み解けるくらいの語学力や専門知識は基本スキルとして求められるんだって。
好きな研究を続けたくて研究職に就職したものの、自分がやりたかった研修ができない場合もあるよ。研究をするにも費用がかかるから、当然なんだけど、成果が出ない研究は打ち切られるよね。
専門性が高く、潰しがきかない職種だから、研究機関への就職についてはきちんと理解しよう。もしプライベートを大切にしたい、調剤業務に専念したいという場合は、調剤薬局がおすすめだよ。
実際に、調剤薬局とドラッグストアは、薬学部生に最も選ばれている就職先なんだ。メリットを比較してみたから、参考にしてね。
※参照元:「薬系学科」平成29年3月卒業者の就職動向調査(旺文社 教育情報センター)(http://eic.obunsha.co.jp/pdf/educational_info/2017/1110_1.pdf)