薬剤師の就職先の一つである「製薬会社」について、仕事内容やメリット・デメリットについて調べてみたよ。製薬会社で働く薬剤師は、毎日どんなお仕事をしているのかな?
2017年の就職動向調査(※1)によると、製薬会社(医薬品販売業)へ就職する薬剤師は9.6%(※2)。製薬会社は、絶えず需要があって給与水準も高いイメージだから、薬剤師の中でも人気がある就職先の1つだよ。ただ、求人数や採用枠があまり多くないんだね。
給与に惹かれて入社したものの、薬剤師としての専門性を発揮できない、モチベーションを維持していくのが難しいと、転職に悩んでいる人も多いみたい。どんな仕事にも、良い面があれば悪い面もあるんだね。自分が何を一番優先したいのかをはっきりさせて、就職先を選ぶと良いよ。
(※1)参照元:「薬系学科」平成29年3月卒業者の就職動向調査(旺文社 教育情報センター)(http://eic.obunsha.co.jp/pdf/educational_info/2017/1110_1.pdf)
(※2) 6年制の私立大学薬系学科卒業生8,945人が対象。
給与水準が高い
ドラッグストアなどで働いている薬剤師と比べると、収入格差は歴然だね。
福利厚生が充実
特に外資系製薬会社では、女性優遇の傾向があるみたいだね。
求人が少ない
製薬会社そのものが人気だから競争倍率が高いし、欠員が出ない限りは募集を行わない企業が多いから狭き門なんだよ。
転勤が多い
転勤以外にも接待など気遣いが辛いとか、ノルマとの戦いが辛いという声も。
製薬会社で働く薬剤師(MR職)の、ある一日のスケジュールを紹介するね。
平均的な初任給 | 22万円~26万円 (※MR・研究・開発・学術等全て含む) |
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例1:武田薬品工業 | 240,000円(学部卒) |
例2:アステラス製薬 | 220,000円(学部卒) |
例3:塩野義製薬 | 260,000円(6年制学士) |
製薬会社の場合、初任給や初年度年収だけを見ると、調剤薬局やドラッグストアなどと比較しても高いわけじゃないんだ。
ただ、生涯年収で考えると、製薬会社は他の業種よりも年収が高い傾向にあるよ。給与の伸び率が高いんだね。
製薬会社で働く薬剤師の転職理由として一番多いのは、仕事内容に関する悩みなんだよ。お給料をどれだけもらえても、自分らしく働くことができなければお仕事を続けるのが辛くなってしまうんだ。
薬剤師としてある程度働いていきたいのであれば、長く務めることができる就職先を選ぼう。薬学部生が最も選んでいる就職先は「薬局」なんだけど、なぜ多くの人から選ばれているのか調査してみたよ。就活の参考にしてね。
※参照元:「薬系学科」平成29年3月卒業者の就職動向調査(旺文社 教育情報センター)(http://eic.obunsha.co.jp/pdf/educational_info/2017/1110_1.pdf)